2013/06/28

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みなさん楽しいCS:GO生活を送れているでしょうか?

あの「DreamHack Summer 2013」の熱戦から二週間が経ち、いよいよ「RaidCall EMS One Summer 2013 Finals」が開催されます。


DreamHackを最終的に制したのはNiPでしたが、彼らは大会中敗北を喫したり、1on3からのXiztの神憑り的な忍者解除によって辛うじて敗退を免れたり、多くの苦難を乗り越えて達成した勝利でもありました。
そして今、NiPとそれを追うチームの差はこれまでにないほど小さなものになりつつあります。

後一本取られたら負けという状況の1on3からのXiztの神解除

また、DHSに参加しなかったVeryGames今大会に参加することで、NiPはDHSで彼らを脅かしたチーム達に加えてもうひとつ注意しなければならない相手が増えたことになりました。

熱戦が期待されるEMS Summer Finals、この大会の対戦カードについて詳しく見ていきましょう。
ちなみに、試合時間は予め決定されているわけではなく、一つの試合が終わった後に次の試合が行われる形式が取られます。

土曜日22時00分~ 


LDLC.com(LDLC) vs fnatic

VS


LDLC: Road to EMS One Finals



前回のRaidCall EMS One Spring Finals決勝での衝撃的な結果(fnaticは決勝でNiPと対戦し、16-6、16-7という屈辱的なスコアで敗退)を考えると、この対戦は最もポテンシャルを抱えたものになりそうです。
他の3つの対戦カードについてはその結果に至る合理的な理由が見つかりそうですが、このカードについてはそうではありません。
fnaticにとってLDLCをケルンの地で倒すことはDHS以降のこの2チームのプレイの評価を180°変え、シーンに強烈なインパクトを残すものになるでしょう。

最近の彼らを知らない人のために。LDLCは決勝トーナメントでEpsilonに惜敗し、3-4位という結果でDHSを終えましたが、fnaticは1勝2敗でグループリーグ敗退となりました。
最近のfnaticの最も目覚ましい戦果はEMS Oneのグループステージでde_cacheでNiPを16-8で破ったことですが、LDLCは今大会のLANに出場するのにさえ苦戦し、最近の彼らよりDHSの頃の彼らの方が強かったようにさえ見えてしまいます。

DHS後のESEA InviteではLDLCはEpsilonとCph Wolvesを破っていますが、fnaticはESCに勝ったものの、VeryGamesとNatus Vincereに敗れています。

fnaticはSLTVで確実に勝ち星を積み上げ、LAN決勝大会への道を確固たるものにしつつありますが、彼らの勝ち星のほとんどが彼らより明らかに弱いチームからであったことは特筆に値します。

fnaticは個人技においてはAndreas "Xyp9x" Højslethのように優れたプレイヤーは居ますが、CS1.6時代のチームのような輝きは失われたままです。
VeryGamesをキックされてLDLCに加入して以降、Kenny "kennyS" Schrubは大活躍していますが、彼のチームメイトは純粋にフラグを取る能力だけを見れば、まだまだ標準にはほど遠いと言えます。

LDLCはこの対戦で解散寸前のfnaticCS:GO部門から軽く勝利をもぎ取るはずです。

予想: LDLC.com 2-0 fnatic

Copenhagen Wolves(CPW) vs VeryGames(VG)

VS



Copenhagen Wolves: Road to EMS One Finals



VeryGames: Road to EMS One Finals

DHSでCPWとNiPが対戦した時、NiPのグループリーグでの苦戦ぶりを見て、視聴者の多くはCPWの勝利を予想した。しかしCPWは1マップ目を取ったにも関わらず最終的に1-2でNiPに敗北を喫してしまった。このDHSでKPR 0.46、レーティング0.72という残念な結果を残したBo "wantz" Vestergaardに代わり、一時的にMad Catz Birminghamで結果を残したSøren "socN" Falkeが加入し、彼は今KPR0.85という好成績をもってチームの躍進を支えている。
(KPRとはKills Per Roundの略で、1ラウンド平均で何キルするかを示した数値。)

Copenhagen WolvesはRené "cajunb" Borgがチームを抜け、急遽socNのfm.TOXIC時代のチームメイトであるDanni "smF" Dygをメンバーに加えたが、これは恐らく彼らのプレーに何らかの影響をもたらすものになるだろう。一方で、フランスの代表的なチームであるVGはDHSでのプレーを避けたが、最近の試合ではNiPにde_train_seでオーバータイムの末に敗れたり、オンラインでは好成績を収めている。

CPWはメンバーの変更がなかったとしても、この試合の勝ち目は少なかったかもしれないが、新メンバーでの練習不足とVGが十分な練習時間を持っていたことを考えると、特に個人技の面でRichard "shoxie" PapillonやAdil "ScreaM" Benrlitomといったスター達と競るのは厳しいだろう。もし私が聞いたVGのプレイスタイルがより自由に動き回るスタイルになったという話が本当であったとするなら、彼らはもう一度優勝候補として目されるようになりそうです。

VGが確実に勝利するとは思いませんが、VGは彼らのいつものプレーを出すことさえ出来れば確実にチームを勝利に導くことの出来るプレイヤーが4人居ます。もしチームの指揮官であるEx6TenZがScreaM達の手綱を締めすぎずにいるのなら今こそ私たちは目撃するでしょう。
もしVGがグループリーグで敗退するような事になれば、私は彼らがこれ以上一緒にいることはないと思いますし、これは彼らがLDLCに負けた場合にも言えるでしょう。
彼らは勝ちそうですし、実際にそうなるでしょうが、socNのプレーが形になっている場合、その勝利はそう確実ではないかもしれません。

予想: VeryGames 2-0 Copenhagen Wolves


NiP vs Western Wolves(WW)

VS


Ninjas in Pyjamas: Road to EMS One Finals

Western Wolves: Road to EMS One Finals


NiPは最近数ヶ月で徐々にその弱点を表しつつありますし、DHSでは1on3からのXiztの忍者解除が成功しなければ、グループステージ敗退を喫するところでした。WWはグループステージでNiPを16-2で破っており、この点でNiPはBo3と言えどもWWのような強豪との対戦は木の抜けるものではありません。

NiPは均衡したゲームをどのように自分たちのものとするかを学んだことをVGやESCといったチームとの対戦で示しましたが、それはまた同時に彼らと競り合えるレベルのチームが多くなったことを証明しています。

WWはLukas "gla1ve" Rossanderの指揮下で戦術に強みを持つチームであり、二人のメインフラガーであるJacob "Pimp" WinnecheとNicolaj "Nico" Jensenは誰にも劣らない事を証明しています。
この点においてNiPはWWのようにスマートなプレーをするチームとは対照的に、これまでのようにテロリスト側でのプレーで精細を欠くのであれば、彼らのチームのスタープレイヤーに結果を出してもらってラウンドを奪取する必要があるでしょう。

私はNiPが優位であると思いますが、それはWWがまだ彼らの問題である経験を欠いているように思えるからです。
しかし、NiPがDHSでのようにWWにマップを取られたとしても私は驚きません。私は彼らがBo3という形式でどうであるかをしりません。
Adam "friberg" Fribergは成長し続けて今やNiPの3番手ですから、Richard "Xizt" Landströmの作戦は改良されなければなりませんし、Robin "Fifflaren" Johanssonは2013年もNiPが勝ち続けるために貢献しなければなりません。

予想: NiP 2-0 Western Wolves


ESC Gaming(ESC) vs Virtus.pro(VP)

VS



ESC Gaming: Road to EMS One Finals

Virtus.pro: Road to EMS One Finals

この2チームの評価は非常に難しいものがあります。

ESCはCS:GOのチームの中で最も一貫性を欠くチームで、彼らはここ最近多すぎるほどの惜敗を重ねています。(DHSではオーバータイムの末にLDLCに、Virtus.proには13-5というリードがありながら敗れ、ESEAではオーバータイムの末にNiPに敗れた。)

一方、Dauren "AdreN" Kystaubayevがインアクティブになるまで世界2位のチームであった
Virtus.proは、個人技において抜きん出たLadislav "GuardiaN" Kovácsを加入させたが、彼の抱えるコミュニケーション上の問題は、明らかにVPを以前と同じレベルに戻す上で障害となっている。

直近の彼らの潜在能力を示した華々しい結果を考えてVPが優勢であると思いますが、DHSでの直接対決でこの2つのチームの力量はかけ離れたものではないことが示されました。
ESCがミスを避ける事ができて、VPがミスを犯せば、結果は容易に異なったものになるでしょうが、これまでのところそんなことは起きていません。

ESCは1.6時代に彼らとNaViを除いて誰も持っていなかった”殺害本能”を失ってしまっているように思えます。

予想: Virtus.pro 2-1 ESC Gaming


これもそれもあの桜が見れたおかげです。
おわり。



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